臨海セミナーの水増し問題-結婚相談所の成婚率もアテにしないほうが良い
「婚約の鉄人」ことKONTEZのひとり代表本城です!
数ある中からご覧いただきありがとうございます。
結論
結婚相談所の成婚率は、確たる根拠がなく、相談所検討の要素として信用しないほうが良い。
詳細
大手進学塾の実績水増しについて19社もの同業他社によるかつてない規模の抗議が起こりました。神奈川県内で多く見かけるチェーン系塾です。
記事を一読した印象では想像をずっと超えた手段をとったようです。妄想デッチ上げとはいわないまでもかなり薄い根拠を元に嵩上げした、まさしく言ったもの勝ちの印象を受けざるを得ません。
では結婚相談所ではどうでしょう。
たとえば私が属する国内最大の結婚相談所連盟IBJでは、成婚率について統一した計算基準や公表基準を定めているわけではありません。IBJでは成婚率を掲げている相談所と、特に掲げていない相談所があります。
もう少し正確に申しますと
IBJの結婚相談所には、IBJ本社(支社)で行う相談所と、IBJに加盟して運営する相談所があります。
コンビニエンスストアでいえばコンビニ本社が運営する直営店と、個人や法人がフランチャイズ契約して運営するフランチャイズ店にイメージ的には似ています。
このIBJ本体が運営する相談所ではIBJ本体が独自の計算基準で算定した成婚率を発表しております。
一方、IBJは加盟相談所について、成婚率の統一した計算基準や公表基準といったものは特に定めておりません。
これは決してIBJがわるいとか怠慢なのではありません。
仮にIBJが成婚率の統一基準や公表基準を定めて公表義務化したとしても功を奏しません。なぜなら各々で運営している加盟相談所がすべて嘘偽りなく成婚率を公表するとは限らないからです。
それに、成婚率を全相談所で公表することが良いこととは言えない理由があります。
成婚率の公表が必ずしも適切とは言えない理由
もしかりにIBJが全相談所の成婚率の公表を義務付けたらどうなるかというと、相談所が若い人を入会させたがるようになります。
ご想像がつくかもしれませんが、若い方のほうが成婚率が高くなることは単独婚活でも相談所婚活でも同様であり、成婚率で相談所がランキングされてしまえば、相談所としても若い人を積極的に勧誘せざるを得なくなります。
いっぽう、若年層ではない35歳以上とか40代、50代、60代~の婚活でも支援したいとおもう相談所もおられます。そういう相談所は若年層を中心に勧誘する相談所よりも事実上の成婚率では劣ってしまうでしょう。
しかし、中高年の会員様を困難を乗り越え成婚に導いたときにいただく感謝の念の大きさは大変なものであることから、そのやり甲斐を重んじて若年に限らずサポートしている相談所もあります。
私はまだまだですが‥
私の知っているある群馬の老舗チェーン系の学習塾は、脚に障害をもち他塾からことごとく断られてきた女の子を受け入れ、親御さんにお願いされたのではなく塾内すべてに手すりを工事発注して追加しました。
その子は宣伝にできそうな成績UPや合格実績ではありませんでしたが、他塾に拒まれ続けたときにお母様は「障害のために他の子と同じ事ができない」と我が子に思わせてしまうと切ない心境だったらしく、本人や親御さんには大きなサポートだったかと思われます。
短期的には高い工事代でその期の利益は下がりつつも、今後は同様の子が訪れても受け入れやすくなり長期的には工事費用は回収できると考えてしまえばいいというのが塾長のお考えでした。
この「考えてしまえばいい」というところに器の大きさを見受けます。そういう子はめったに訪れないので回収できるとは正直限らないが、どっちでもいいというわけです。
私の器なんて、まだまだオチョコ↓みたいなものでお恥ずかしいところ。
(※ご成婚したらペアのお猪口で乾杯もいいですね)
IBJの相談所でも大きな器の方はおられ、成婚率では計れないところです。
学習塾や婚活業界に限らず人の人生に貢献するサービス業は、様々な考えや信念を持つ者すべてに存在意義がある業界であり一つの物差しで並べることには無理があります。
IBJは業界内で唯一の東証一部上場企業でコンプライアンスが求められる立場であり、国内最大の連盟であり、健全な運営指針で世の婚活で頑張りたい方々を広く応援したいと考えていると思います。